九大の知と社会をつなぐー九州大学地域連携推進室

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第34回 錯視の謎に迫る!~目で見たものは真実なのか~

みんなと”錯視”をつなぐ第34回サイエンスカフェ@ふくおかを開催いたしました!

第34回ポスター

第34回サイエンスカフェ@ふくおか、2015年最後のテーマは「錯視の謎に迫る!~目で見たものは真実なのか~」です。今回は錯視の謎に迫ります!!

会場はおなじみのBIZCOLIさん!
年末でお忙しい中、たくさんの方が来てくださいました。
ありがとうございます!!

今回の講師は、九州大学持続可能な社会のための決断科学センターの錢 琨助教!!
様々な業界で経験を積んできた錢博士、聴衆を離さないプレゼン能力はさすがでした。

講師の錢博士(左)と司会の吉岡博士(右)

錢 琨博士のプロフィール
中国山東省出身。小学生の頃からクールジャパンに憧れ、「日本へ行こう」との大志を抱いた少年。学部時代は中国青島大学で広告やデザインを学びながら、X-JAPANのバラードで日本語に精進。2005年10月に私費留学生として九州大学に進学し、十五年の宿願を果す。院生時代は日本生活を満喫しながら、心理学を0から学び、錯視研究を始める。博士号(心理学)取得後、アビームコンサルティング株式会社に就職。SAPと管理会計に悪戦苦闘し、シビアなビジネス世界で武者修行。2014年4月に現職に着任し、第2のふるさと=福岡に帰還。趣味はアップルと旅(世界遺産マニア)、日本は45都道府県遊歴済。

〜錯視とは〜

錯視 = 錯誤 + 視覚

錯視は、人間の持つ五感のうち視覚が錯誤を起こす現象です。人間の脳は不思議なもので、実態を理解していても、どうしても実際とは異なって見えてしまいます。

知覚心理学ではこのような主観と客観の違いを定量的に評価するための研究が行われています。実際にどのような方法で違いを評価するのでしょうか。

ひとことに錯視といっても、それにはいろいろな種類があります。
例えば、
 ・幾何学的錯視
 ・色の錯視
 ・だまし絵
 ・動きの錯視
   などなど…

今回のサイエンスカフェのチラシにもなっているきらめき格子錯視もそのひとつです。
最近では、2月にネット上で2色のボーダーワンピースが人によって青と黒や白と金に見える!という写真が流行しました。(色の錯視)

これらの錯視は、脳が網膜像を補正することにより起こります。研究では、図の色や大きさを変えた時の見え方を、たくさんの人に見てもらうことによって評価しているそうです。

また、このように物の細さや大きさ、色が変わって見える現象は化粧やファッションにもよく応用されています。

〜錯覚いろいろ〜

視覚と同じように聴覚、嗅覚、触覚も錯誤を起こします。さらに、これらの組み合わせによって新たな錯覚が生じる場合もあります。

例えば、触覚と視覚の組み合わせではラバーハンド錯覚がよく知られています。これは、ゴムの手を自分の手の隣におき、自分の手だけを見えないようにしたときにゴムの手と自分の手を勘違いしてしまう現象です。

この他にも、「時間の長さ錯覚」や書店に行くとなぜかトイレに行きたくなる「青木まり子現象」などがあります。

〜福岡でさがす錯視〜

福岡県の岡垣町にも、ボールや空き缶をおくとひとりでに登っていくように見えるゆうれい坂があります。これは、下り坂が上り坂に見える錯覚によるものです。近くにお訪ねの際は、ぜひ試してみてください!

岡垣町観光協会HPより

〜錯視を語らう〜

講演後の談話会でも、どこからが錯視なのか? 努力によって知覚像を実物に近づけることは可能なのか?などの議論が盛り上がりました。

〜次回のサイエンスカフェは??〜

「人間の設計図を紐解く!〜物理学が切り開らく生命の仕組み〜」

講師に九州大学先導物質化学研究所の龍崎 奏助教をお迎えして、人間の設計図を紐解く最先端科学とその医療応用に迫ります!!

1月はお休みして、次回のカフェは2016年2月5日(金)になります。
※申し込みフォームは1月に公開予定です。もうしばらくお待ち下さい。

本年もお世話になりました。2016年もよろしくお願いいたします!
みなさま、良いお年をお過ごしください。

(森下)

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