九大の知と社会をつなぐー九州大学地域連携推進室

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第50回 「極微の世界に迫る!〜私たちは原子でできている〜」

みんなと”極微の世界に迫る!”第50回サイエンスカフェ@ふくおかを開催いたしました!!

第50回ポスター

第50回のテーマは
「極微の世界に迫る!〜私たちは原子でできている〜」
小さな世界での科学について考えました!!

今回もBIZCOLIさんの優雅な空間をお借りしました!

小林 良彦 特任助教のプロフィール
物理学者に魅せられて、物理学の世界に飛び込みました。専門は原子核物理の理論研究です。今年の3月に新潟大学で博士号を取得した後、6月に九州大学に着任しました。栃木県市貝町という田んぼが広がる田舎町の出身で、幼い頃は虫採りや魚釣りに精を出していました。九州大学伊都キャンパス付近には、たくさんの生き物がいるので、幼少期を想い出しながら、最近は「生き物観察」にはまっています。

私たちは、身のまわりのものが全て原子や分子で構成されていることを学びます。19世紀に科学者であるロバート・ブラウンが、水中の花粉を顕微鏡で観察すると、その破裂片が動いている現象(ブラウン運動)を発見し、原子、分子を発見するきっかけとなりました。アインシュタインは、この現象から粒子の数に関する定数であるアボガドロ定数の値を導く計算式を導出しました。物質が原子や分子で構成されていることがわかると、水の状態変化による密度の変化や、様々な化学反応についての理解が進みました。現在では、多くの種類の原子が発見され、その数は118種類にものぼり、その中には日本で発見されて最近話題になったニホニウムも含まれています。

物質が原子から構成されていることがわかるようになると、原子そのものの構造を解明するような実験が進みました。実験の一つにはラザフォードらによる実験があり、原子にアルファ線を入射し、その反射を見ることによって、原子の中心の非常に狭い領域に+の電荷が集まっており、のちにそれが陽子と中性子でできた原子核であることがわかりました。陽子は電荷が+で中性子の電荷は0ですので、電磁気の影響のみを考えると陽子同士が反発し、原子核の構造を保つことができなくなります。その謎は日本第1号のノーベル賞を受賞した湯川秀樹により解明され、強い力という新しい力の発見につながりました。

原子核は陽子が多すぎても中性子が多すぎても安定にはならずに崩壊してしまいます。中性子が多すぎて不安定な核を中性子過剰核と呼びますが、これを詳しく研究していくことで、ウランや白金、金などの重元素がどのようにして誕生したかという謎の解明につながると期待されています。

〜次回のサイエンスカフェは?〜

「最先端生命科学に迫る」
〜細胞工学から脳科学まで〜

九州大学システム科学研究院の伊良皆 啓治 教授、生産技術研究所の竹中 昌治 教授を講師にお迎えして生命科学について迫ります! 

2017年11月18日(土) 15:00から
BIZCOLI 交流ラウンジにてお待ちしております!!

お申し込みはこちら

(堤)

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