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第54回「二酸化炭素貯蔵の謎に迫る!」〜二酸化炭素地中貯蔵を炭素循環の視点で考える〜

みんなと “二酸化炭素地中貯蔵を炭素循環の視点で考える” 第54回サイエンスカフェ@ふくおかを開催いたしました!

第54回のテーマは
「『二酸化炭素貯蔵の謎に迫る!』〜二酸化炭素地中貯蔵を炭素循環の視点で考える〜」

今回のカフェもBIZCOLIさんの素敵な空間をお借りしての開催となりました!

第54回ポスター

今回も大変多くの方々にご来場いただきました!

九州大学カーボンニュートラルエネルギー国際研究所 北村 圭吾 助教です!
地球温暖化解決への大きな寄与も期待される二酸化炭素地中貯蔵の謎について学びます。

北村 圭吾 助教のプロフィール
三重県出身。中学生の時にたまたまテレビで見た南米ギアナ高地の姿に感動し自然科学に興味を持つ。横浜国立大学に進学し偶然に地質学という学問を知る。卒業研究の野外調査中に転落事故を起こし、指導教官の強いすすめで実験岩石学を志す。現在はたまたま出会った二酸化炭素地中貯留と地熱発電に興味をもち、熱や圧力を加えて岩石を虐待する日々をすごす。

第一部

第一部では二酸化炭素地中貯蔵に関して、北村先生からプレゼンテーションしていただきました。時折、質問を交えながらわかりやすく説明していただきました。

○二酸化炭素を地中の奥深くに貯蔵する!

二酸化炭素は私たちにとって非常に馴染み深い物質の一つです。二酸化炭素と聞くと地球温暖化を思い浮かべる方も少なくないのではないでしょうか。1980年代後半ごろから大気中に含まれる二酸化炭素の増加が地球温暖化の原因ではないかと危惧され、日本を含む多くの国々で大気中の二酸化炭素の排出量削減が目指されています。そこでその解決策の一つとして注目されているのが「CCS(Carbon dioxide Capture and Strage)」や「CCUS(Carbon dixide Capture, Utilization and Storage)」と呼ばれるものです。二酸化炭素が大量排出されている場所などから二酸化炭素を回収して、超臨界という液体のようで液体でない特別な状態にした後、地中奥深くに埋めてしまうことで大気中の二酸化炭素の増加を抑制する方法です。

○二酸化炭素を地中に埋めて大丈夫なの?

CCSでは二酸化炭素を私たちの生活水の元となっている地下水のある深さよりさらに深い部分に埋めます。地震による断層で一気に地上に上がってくるような深さでもありません。
完全に私たちの生活から隔離された部分に埋めるので安心だと考えられています。また、CCUSでは石油を掘り出した後の空になった油田に入れることで、穴の空いた油田を有効活用しようと考えています。将来的には二酸化炭素削減のために様々な国が二酸化炭素を埋めるための穴を売買するようになるかもしれないと北村先生はおっしゃっていました。

○炭素は循環している

二酸化炭素には炭素原子が含まれていますが、この炭素は様々な物質を経由しなが循環しています。二酸化炭素は植物に光合成の材料として吸収された後にでんぷんと酸素に作り変えられます。逆に生物の呼吸によって排出されます。また、炭酸塩として岩石の中に炭素が含まれることもあれば、雨によってその炭酸塩から二酸化炭素が発生することもあります。このように炭素は大気、海洋、生物、岩石等を行き来して循環しているのです。自然界はこの絶妙なバランスの中で成り立っています。二酸化炭素というと悪者イメージがつきやすいですが、自然界のバランス調節を担うとても重要な物質の一つであるということを改めて感じました。

第2部

後半の座談会でも多くの方が二酸化炭素貯蔵について多くの質問をされて、非常に盛り上がりました!

「超臨界とはどのような状態?」
「地震以外にCCSによる事故としてどのようなものが考えられるか?」
「CCUSがどのようにビジネスになるか?」

などいった、CCSが私たちの生活や経済に与える影響についての質問が多く出ていました。

次回のサイエンスカフェは?

「動き」と「計算」の関係に迫る!
〜モバイルロボット群の分散協調〜

九州大学大学院システム情報科学研究院情報学部門山内 由紀子 准教授を講師にお迎えしてロボット群の制御についてお話ししていただきます!

2018年4月6日(金) 19:00 から、
BIZCOLI 交流ラウンジにてお待ちしております!!

お申し込みはこちらから

(川島)

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