九大の知と社会をつなぐー九州大学地域連携推進室

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第59回「水素細菌の謎に迫る」〜水素酵素の探索と燃料電池の応用〜

みんなと”水素細菌の謎”に迫る
第59回サイエンスカフェ@ふくおかを開催いたしました!

サイエンスカフェ 第59回のテーマは
「水素細菌の謎に迫る!〜水素酵素の探索と燃料電池の応用〜」
細菌を用いたエネルギー科学の研究についてお話ししていただきました!

第59回ポスター

今回もBIZCOLIさんの素敵な空間をお借りしての開催となりました!

今回もたくさんの方にお越しいただきました。
いつもありがとうございます!!

今回の講師は、
九州大学 カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所
尹 基石(ユン キソク)准教授 です!

クリーンエネルギーの一つである水素エネルギー。
それを細菌を用いて得るという、とても面白いお話をしていただきました。

尹 基石 准教授のプロフィール
韓国済州(チェジュ)出身。東京大学大学院と米国オハイオ州立大学で応用微生物学を専攻。特に独立栄養細菌の「炭酸固定反応機構」を研究してきました。研究を続けるうち、水素細菌のエネルギー変化反応に注目し、水素に触媒作用を及ぼす新規水素酵素の探索と開発を行うに至りました。最近はそれらの新規水素酵素を二酸化炭素の固定反応へ応用する研究に的を絞り、水素を用いた様々な物質変化反応の開拓に挑んでいます。

火力発電、原子力発電…地球を壊しているのは人間です。
エネルギー、それも環境を壊さないようなクリーンエネルギーとして水素エネルギーが以前から取り上げられています。しかし水素からエネルギーを得るには白金を用いる必要があり、1台約百億円の車になるほど、とても高価なエネルギーだという問題があります。

尹先生はそこで地球の成り立ちを考えました。有機物はどうやって生まれたのだろうと。
調べると水素を食べて生まれた細菌、LUCAというものが始祖であることがわかり、水素を食べてエネルギーを得るこの技術を、水素酸化細菌を用いて研究することにしました。

白金よりも637倍のエネルギー効率を得られること、細菌の培養技術が確立すれば安価で作ることができるようになることなどとても明るい情報がある一方で、発電量はガソリンの1/3000倍、水素酸化酵素の寿命は1週間、大きくて車に搭載できないなど、まだまだ実用化するには問題があります。

しかし!細菌を使ったこの興味深い基礎研究が、私たちの世界に潤いを与えてくれる可能性は大いにあります。これからも目が離せないですね!

〜水素細菌について語らう〜

第2部の座談会でも質問が活発に飛び交い、大変盛り上がりました。
「細菌の実用化はできそうなのか?」
「いいバクテリアとは?」
などなど、今回も有意義な時間となっておりました!

〜次回のサイエンスカフェは?〜

次回でサイエンスカフェも第60回となります。スタッフ一同、皆様に興味を持って起こしいただいていることを大変嬉しく思っております。そんな第60回サイエンスカフェは、

「ロボットの身体・知能に迫る!〜人のように振る舞うロボットは作れるか?〜」

九州大学大学院工学研究院機械工学部門 田原 健二 准教授を講師にお迎えして、人間、ロボットを比較しながら、身体と知能の深い関係に迫ります!

2018年10月19日(金) 19:00〜21:00から
BIZCOLI 交流ラウンジにてお待ちしております!!

お申し込みはこちら

(牧瀬)

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