九大の知と社会をつなぐー九州大学地域連携推進室

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【開催報告】知の形成史#3「食資源としての昆虫~昆虫の新たな価値創造~」

7月13日に九州大学111周年イベント「Vision Expo」の一環として、人社系協働研究コモンズの主催でオムニバスセッション「知の形成史」を開催しました。

 第3回では講師に経済学研究院の荒木啓充先生を迎え、食資源としての昆虫〜昆虫の新たな価値創造〜というテーマでお話しいただきました。
 今回はオンラインのみの開催となりましたが、65名と多くの方にご参加いただきました。

 最初に昆虫とはどういうものか振り返り、次に2025~2030年頃に人口増加に伴って世界的にタンパク質の需要が供給を超えるとの予測が紹介されました。昆虫食はこの問題を解決する代替タンパク源の一つとして期待されており、飼育においても一般的な畜産に比べてエコであり、栄養価や機能性も優れていることが分かってきているそうです。

 ただ問題点として現在はまだ非常に高価であることや、アレルギーなどの安全性のリスク、そして容姿やネーミングによる生物学的嫌悪感などがあり、どうすればこれから普及していくのか、司会の岡幸江先生や田尾周一郎先生など会場の先生方と昆虫食の未来について大いに意見が交わされました。

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