土壌動物「トビムシ」が案内する九大演習林

　土壌生物は多様性が高く、陸域生態系機能の維持に重要な役割を果たしています。私は中でも特に姿かたちが多様で、陸域のどんな場所にでも生息できるため、世界中で生物多様性の比較が可能な「トビムシ」を研究対象としています。日本全国にネットワークを持つ大学演習林を基盤として、環境の変化がトビムシをはじめとする土壌動物の多様性を生み出す仕組みの解明や、土壌動物の多様性と生態系の炭素・養分循環との関係についての研究を行ってきました。

　発表では、小さな土壌動物「トビムシ」の多様性から、九州大学の森林がどのようにみえるのかを紹介します。