九大の知と社会をつなぐー九州大学地域連携推進室

九大の科学コミュニケーション

Q-STRINGの活動実績

111周年VISION EXPOシンポジウム「九州大学×社会共創『社会と大学をつなぐ挑戦』みんなでつくる総合知」を開催

 令和5年3月6日に九州大学稲盛財団記念館とオンラインのハイブリッド形式にて、VISION EXPOシンポジウム「九州大学×社会共創『社会と大学をつなぐ挑戦』みんなでつくる総合知」を開催し、会場・オンライン合わせて約200名の方にご参加いただきました。

 本学は2030年に目指す姿を「総合知で社会変革を牽引する大学」と定め、「知の拠点として地域社会やグローバル社会と共生・共創し、研究教育活動を通して社会の持続可能な発展と人々のウェルビーイングの向上に貢献する」という社会共創のビジョンを掲げています。

 本シンポジウムは九州大学創立111周年記念VISION EXPOの一環として、社会と大学をいかに結びつけ総合知を創出・活用するかを考えるきっかけとなることを目的として開催されました。

開会挨拶:石橋総長
来賓挨拶:中村副市長(福岡市)

 シンポジウムでは石橋総長の開会挨拶にはじまり、福岡市の中村英一副市長が福岡市と本学による共創の取り組みを紹介されました。その後、社会連携推進室長の村上理事が本シンポジウムの開催趣旨を説明し、科学コミュニケーション推進グループ長の吉岡准教授が本学における科学コミュニケーションの現状を学内アンケートの結果を交えながら、VISION 2030に掲げる社会共創の実現に向けては、各方面の支援はもとより、大学全体として科学コミュニケーション活動に対する意識改革の必要性があることが語られました。

趣旨説明:村上理事(社会連携推進室長)
アンケート結果報告:吉岡准教授(Q-STRINGグループ長)

 第一部では「共創の場としての大学」をテーマに、九州大学未来社会デザイン統括本部の亀井信一ディレクターによる共創の問題提起から始まり、大阪大学21世紀懐徳堂の肥後楽特任研究員、福岡大学商学部シチズンサイエンス研究センターの森田泰暢センター長が各大学での取り組み事例の紹介を行い、九州大学大学院経済学研究院の藤井秀道教授が大学の持つポテンシャルとそれを活かすために必要なことについて講演されました。

「未来共創を巡る3つの誤解」
亀井 信一氏(九州大学未来社会デザイン統括本部ディレクター)
「共創のコーディネート機関としての大学」
森田 泰暢准教授(福岡大学商学部シチズンサイエンス研究センター)
「社会と大学をつなぐ:大阪大学21世紀懐徳堂の挑戦」
肥後 楽氏(大阪大学21世紀懐徳堂)
「共創に向けた社会との協働:大学のポテンシャル」
藤井 秀道教授(九州大学経済学研究院)

 第二部は「実践から学ぶ共創」をテーマに、日本科学未来館の谷村優太氏、NHKの磯田美菜氏がそれぞれ市民と協働、共創して取り組んだ事例の紹介を行い、科学コミュニケーターの黒ラブ教授、本田隆行氏からは無関心層にアプローチするためのコツや共創のため社会との間をつなぐ人の重要性についてお話がありました。

「”市民参画”と“インパクト”の視点からシティズンサイエンスを考える」
谷村 優太氏(日本科学未来館)
「現場からお伝えします!無関心層へのリーチ(共創に向けたコミュニケーションとは)」
黒ラブ教授氏(東京大学/吉本興業)
「公共メディアが作る「社会と科学の懸け橋」~シチズンサイエンスを通じたNHKのチャレンジ~」
磯田 美菜氏(NHK「シチズンラボ」ディレクター)
「社会共創の“社会”とは?〜科学コミュニケーターの役割と課題~」
本田 隆行氏(科学コミュニケーター)

 全体討論では参加者から多くの質問があり、最後は荒殿理事・プロボストからの閉会挨拶にて、シンポジウムは盛況のうちに幕を閉じました。参加者からは「まだまだ科学が身近でないと思う」と言った意見や、「組織内で同じ目的を持つ部署が連携するにはどうすればよいか」と言った質問、「共創について大学からの発信は非常に参考になった」との感想等が寄せられました。

全体討論
閉会挨拶:荒殿理事(九州大学理事・プロボスト)
全体討論
登壇者、関係者 集合写真
Page Top