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第43回「新しい花の作り方の謎に迫る!〜バイオテクノロジーを利用した新しい花の創出〜」開催レポート

みんなと”新しい花の作り方の謎に迫る”第43回サイエンスカフェ@ふくおかを開催いたしました!!

第43回ポスター

第43回のテーマは
「新しい花の作り方の謎に迫る!〜バイオテクノロジーを利用した新しい花の創出〜」
バイオテクノロジーを使っての新たな花の作り方に迫りました!!

今回もBIZCOLIさんの優雅な空間をお借りしました!

雪が舞う寒空の中、多くの方にお越しいただきました。
ご来場いただいたみなさま、ありがとうございました!

今回の講師は、農業・食品産業技術総合研究機構の佐々木 克友 主任研究員!
茨城県のつくば市からお越し頂き、大変面白いお話をしてくださいました!

佐々木 克友 主任研究員のプロフィール
岩手県盛岡市出身です。もともと化学に興味があったのですが、学部生の時にタンパク質の活性も化学反応であることに感動し、それに触発されて生化学講座へ進みました。博士課程では、興味の対象がスライドして、植物が病気や傷着いた時にだけ発現するタンパク質の発現メカニズムを研究しました。現在はバイオテクノロジーを利用して、花に新しい色、形、模様を作り出す研究をしています。世の中には面白い研究がたくさんあります。ここ何年か、多肉植物にハマっています。

「花を作る」とは?

交配育種(交雑育種)、変異原育種(突然変異育種)、遺伝子組換え、ゲノム編集の大きく4つの「育種」の方法についてのお話がありました。目的によって、それぞれの長所・短所を考えて育種の方法が選択されます。そのような作業を行うことによって花弁の枚数を増やしたり、新しい色を持つ花を作成したりすることが可能になります。難しく感じるかもしれませんが、園芸植物の育種は、江戸時代以前から菊などで行われています(人工交配の知識はなかった時代なので、自然な交雑育種などのようです)。

また、佐々木先生が勤めていらっしゃる農研機構では、他にも栽培の開花技術や品質保持技術などを研究されています。例えば長持ちするカーネーションの育種や、花を新鮮な状態のまま運ぶ技術、特定の時期を狙って必要な花を一斉に開花させる技術など、私たちの生活にも関わる研究が行われています。

〜花について語らう〜

第2部の座談会でも質問が活発に飛び交い、大変盛り上がりました。
「ホルモンバランスを整えることは植物にとってどのような意味があるのか?」
「花の評価基準とは?」
「ゲノム編集とは?」
など様々な質問が
終了時間いっぱいまで出ていました。

〜次回のサイエンスカフェは?〜

色覚進化の謎に迫る!
〜霊長類の色覚の進化と多様性〜

九州大学大学院 芸術工学研究院の平松 千尋助教を講師にお迎えして色覚進化の謎に迫ります!

2017年2月24日(金) 19:00から
BIZCOLI 交流ラウンジにてお待ちしております!!

お申し込みはこちら

(山口)

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