九大の科学コミュニケーション
Q-STRING
九州大学科学コミュニケーション推進グループ

Q-STRING(Q-dai Science communicaTion pRomotINg Group)は九州大学の科学コミュニケーションの活性化を目的に、2020年4月に設置されたグループです。
現代において、我々研究者が創出する新たな知と技術は、社会に大きく影響を与えます。同様に、研究や我々自身も、社会の影響を大きく受けています。そのため、我々研究者には、社会や人々と信頼関係を構築し、相互理解をなすことが欠かせません。
必須となるマインド(心構え)が、科学コミュニケーション
そこで必須となるマインド(心構え)が、科学コミュニケーションです。
科学コミュニケーションは、自然科学や人文・社会学など全ての学術領域に携わる研究者や専門家と、非研究者・非専門家との間でなされるべき、対等かつ双方向的なコミュニケーションのあり方です。日本では、1995年に科学技術基本法が施行され、それに基づき策定された科学技術基本計画により、これまで5期15ヵ年にわたり科学コミュニケーションの推進と定着が図られてきました。2021年からは多層的な科学コミュニケーションを推進する第6期が始まり、政府レベルでも科学コミュニケーションの振興が益々重要視されています。
科学コミュニケーションを通じて、社会に開かれた大学を実現
本学では2008年度より「九州大学の教育研究における社会連携事業に関する基本方針」を掲げ、社会連携活動の取り組みを既に十年以
上に亘って展開してきました。昨今の社会情勢を鑑み、こうした取り組みの一層の充実のために、このたび社会連携推進室に「科学コミュニケーション推進グループ」を新設しました。本グループでは今後、教員の皆様の科学コミュニケーションに関する活動の支援を幅広く展開して参ります。
「社会貢献」は「研究」、「教育」と並ぶ大学の「第3の使命」です。九大構成員の皆様と科学コミュニケーションの意義と重要性を共有し、社会に開かれた大学を実現する一助となれば幸いです。
Q-STRINGの活動
Q-STRINGでは、以下の3つの活動を展開します

アンケート等によって、本学における科学コミュニケーションの現状を調査・分析します。

九大の研究者と一般の方との信頼関係を構築し相互理解をなす科学コミュニケーションの実践と場づくりを支援します。

本学における科学コミュニケーションに関する提言をしたり、実践におけるスキルアップに関わる講習(FD)を行います。
科学を一般の方に伝えることは、専門家同士の会話と違う活動になります。
サイエンスカフェの開催を検討されている、市民向けのワークショップを検討されている方で、ご相談があるかたは、以下のQ-STRING窓口にお問い合わせください。
Q-STRINGのメンバー
- グループ長
- 吉岡 瑞樹(素粒子センター)
- 室員
- 鶴岡 洋介(企画部)
- 協力教員
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- 伊藤 浩史(芸工)
- 岸村 顕広(工)
- 房 賢貞(農)
- 木下 寛子(人環)
- 三島 美佐子(博物館)
- 工藤 孔梨子(病院)
- アドバイザー
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- 小林 良彦(大分大学)
- 三和 正人(和歌山大学)
- 松本 祐典(ピノー)