九大の科学コミュニケーション
科学コミュニケーションとは

現代において、研究者(専門家)は市民(非専門家)と信頼関係を築き、相互に理解を深めることが欠かせません。
科学コミュニケーションとは、そのためのマインド(心構え)であり、自然科学や人文・社会学など全ての学術領域に携わる研究者と、市民との間でなされる双方向的なコミュニケーションです。
科学コミュニケーションが重要視される背景
これまでは研究者から市民に対して専門的な知識の伝達を行うという一方向のコミュニケーションが主でしたが、科学技術が社会にもたらす恩恵や研究者だけでは答えの出せない倫理的な問題など、研究者と市民が双方向に社会全体で対話することが必要となっています。
1.研究者が社会に貢献するために、市民のニーズを汲み取り、科学に対する思いを受け止める必要があるため。
2.研究者が自分の研究が社会にどのような変化をもたらすのか説明し、市民にその恩恵を活用してもらい、また研究者も市民から研究の応用などのアイディアを得、潜在的な倫理上の問題点を知るため。
3.近年の科学上の不祥事に対して、市民からの信頼を回復し、信頼関係を再構築するため。
九大における科学コミュニケーションに対する取り組み
九州大学では科学コミュニケーションの活性化のため、下記のような取り組みを行っていきます。
1.教職員や研究者、学生が市民と双方向で対話できる場づくりを支援します。
2.学内での科学コミュニケーションの現状を調査・分析します。
3.学内への提言やスキルアップ講習を通して、科学コミュニケーションの改善を行います。