九大の知と社会をつなぐー九州大学地域連携推進室

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第53回 「粘着・剥離の謎に迫る!」〜くっつくとはがれるを科学する〜

みんなと ” くっつくとはがれるを科学する ” 第53回サイエンスカフェ@ふくおかを開催いたしました!

第53回のテーマは
「『粘着・剥離の謎に迫る!』〜くっつくとはがれるを科学する〜」

今回のカフェもBIZCOLIさんの素敵な空間をお借りしての開催となりました!

第53回ポスター

今回も大変多くの方々にご来場いただきました!

今回の講師は、
九州大学 工学研究院 山口哲生 准教授です!
日常生活で当たり前のように使っている粘着・剥離の謎について学びます

講師の山口准教授(左)と司会の吉岡准教授(右)

山口 哲生 准教授のプロフィール
1971年熊本市出身。大学では化学を専攻。フリーター、サラリーマン(金融系、製造業)を経て、2007年東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻博士課程修了。2012年から現在のところで働いている。2014年東京大学地震研究所客員准教授、2015年ローザンヌ工科大学(スイス)招へい教授、2016年リヨン第1大学(フランス)招へい教授。物理、化学、機械工学、応用数学の周辺で、分野の垣根を超えた研究課題を模索中。

〜私たちの日常的には粘着や接着が溢れかえっています〜

粘着の例では、携帯の保護フィルムや養生テープなどが挙げられます。実は、生物のヤモリもこの粘着を利用して、壁や天井を自由に歩き回ることが出来ているのです。また粘着は、一度くっつけても簡単に剥がすことができる性質を持っています。

一方で、接着の例ではアロンアルファやのりなどが挙げられます。接着剤は、飛行機や自動車の部品をくっつける際にも使われており、一度くっつけると剥がれにくい性質を持っています。

粘着との違いは何なのでしょうか。それは、くっつける物と接着剤の接着面積より、くっつける物と粘着剤の接着面積の方が広いからなのです。

〜次に、粘着と剥離の関係について学びました〜

物と物が粘着剤でくっついていて、それを剥がそうとするとき、くっついている時の力の数千倍の力を込めないと剥がすことはできません。その理由は何でしょうか。

まず、物と物を剥がすときに、粘着剤中に泡玉が出来ます。そして、その泡玉の中は真空なのです。そのため、その真空を無くそうと粘着剤は元の状態に戻ろうとする力が働きます。また、外からの力によって引っ張られ、細くなった粘着剤は元の状態に戻ろうとする力が働きます。それらの力は剥がす方向に働く力と反対方向に働くため、くっついてる時の力の数千倍の力を込めないと剥がすことは出来ないのです。

〜粘着とはについて語らう〜

第2部の座談会でも質問が活発に飛び交い、大変盛り上がりました。
「ヤモリでもくっつくことができない物質は存在するのか?」
「粘着と摩擦の関係は?」
など粘着と剥離に関わるふとした疑問から鋭い質問まで、多くの質問が出ていました。

〜次回のサイエンスカフェは?〜

二酸化炭素の貯蔵の謎に迫る!
〜二酸化炭素地中貯蔵を炭素循環の視点で考える〜

九州大学カーボンニュートラルエネルギー国際研究所北村 圭吾 助教を講師にお迎えして、二酸化炭素の貯留について考えます!

2018年2月23日(金) 19:00 から、
BIZCOLI 交流ラウンジにてお待ちしております!!

お申し込みはこちらから

(三浦)

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