九大の知と社会をつなぐー九州大学地域連携推進室

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第57回 「CGの謎に迫る!」〜ちょっと変わったCGのこと〜

みんなと”CGの謎”に迫る
第57回サイエンスカフェ@ふくおかを開催いたしました!

サイエンスカフェ 第57回のテーマは
「CGの謎に迫る!〜ちょっと変わったCGのこと〜」
あまり知られていないCGについてお話ししていただきました!

第57回ポスター

今回もBIZCOLIさんの素敵な空間をお借りしての開催となりました!

今回の講師は、
九州大学大学院芸術工学研究院 森本 有紀  助教です!

私たちがよく知っているCG(コンピュータ・グラフィックス)とは少し違う珍しいCGとその活用法についてわかりやすくお話していただきました。

森本 有紀  助教のプロフィール
九大の芸工卒、東大や理研の研究生活を経て、大学教員に。
現在、母校で助教を務めています。専門はCG(プログラミングを使う方の。)
芸工に戻って約二年、専門分野周辺で理系だけでなくアートデザインについても、色々と模索中です。読書と健康が趣味な他、割となんでもやってみたいです。

第一部

第一部では世に出ているちょっと変わったCGについて4つご紹介されました。

  1. AutoDraw
    AI(人工知能)がユーザーの描いた絵を認識して、プロが描いたような絵に変えてくれるというサービス。スマートフォンやパソコンで利用できる。
  2. sketch-rnn
    ニューラルネットワークを用いてユーザーの描いた絵の続きを描いてくれるというサービス。こちらもパソコンで利用できる。
  3. Quick, Draw!
    AIがユーザーの書いた絵を当てるというサービス。こちらのサービスもお持ちのコンピュータで利用することができる。また、ここでユーザーの描いた絵はAutoDrawやsketch-rnnにデータとして与えられる。
  4. ShadowDraw
    こちらはユーザーが描こうとしている絵を予測して、下書きを影のように映し出すサービス。一般的なユーザーが用いることはできない。

これらのどのサービスもコンピュータを利用して絵を描くというCGの一種で、機械学習を用いて絵が上手く描けないユーザーが絵を上手く描けるようにするためのシステムになっています。

森本先生の研究では、実写生体系画像(内臓や脳細胞など)を医学系教科書に用いられるようなデフォルメされた絵に変えるCGについて研究されているそうです。教科書や論文を書くようなアカデミックな専門家は絵を描く専門家ではないので、生体系画像をわかりやすく特徴を捉えた絵に変えて描くことは一般的に難しいことが多いです。その作業をお手伝いできるような仕組みを考えているのが森本先生の研究です。森本先生は絵の特徴を捉えて強調するために、描かれた絵の共曲線性、平行線性、形状類似性、滑らかさの4つを調整することによってデフォルメを行なっているとおっしゃっていました。

今後、機械学習を用いたイラスト美化技術によって絵を描くことが得意でないが、人に何かを伝えるために絵を描かなければならないという時に機械学習やニューラルネットワークを用いた技術の力を借りて人に伝わる絵を描くことができるようになることが期待されます。

第二部

第二部の座談会も質問が活発に飛交い、大変盛り上がりました。
「AutoDrawで自分の描いた絵が候補に出ることはあるのか。」
「自分が上手く描けたと思った時は認識されず、あまり上手く描けなかったと思った時に認識されるのどうしてか。」
などと言った質問が飛び交い、一風変わったCGに関して皆さん興味津々のようでした。

〜次回のサイエンスカフェは?〜

「同期現象の謎に数学で迫る!」
〜メトロノームはなぜ揃う?〜

九州大学マス・フォア・インダストリ研究所 千葉 逸人 准教授を講師にお迎えして

2018年8月日(金) 19:00から
BIZCOLI 交流ラウンジにてお待ちしております!!

お申し込みはこちら

(川島)

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