九大の知と社会をつなぐー九州大学地域連携推進室

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仮設の文化について考える

 下記の内容で人社系協働研究・教育コモンズの第二弾企画「仮設の文化について考える」を開催いたします。皆様、ご参加いただきますよう、お願いいたします。

 先般、第40 回サントリー学芸賞を受賞された京谷啓徳先生の著作『凱旋門と活人画の風俗史』 から、凱旋門をめぐる話題を中心にとりあげていただき、その儚くも人々を魅了してやまないスペクタクルの魔力について、縦横無尽に語っていただきます。ルネサンスの時代、王侯貴族の祝祭・儀礼を彩った大道具のひとつに、ハリボテの凱旋門があります。忽然と出現し、祝祭が終われば直ちに解体されてしまう仮設凱旋門の伝統は、近代市民社会にも受け継がれ、ひいては明治以降の我が国に移入されるにいたりました。

 本講演では、仮設建築物や仮設装飾が持つ魅力、見る者の心を掴み取る力、そしてその力を利用するイデオロギーや政治性といったものについて考えてみます。またそれらの仮設物がどのように記録されたのか、その記録がどのように利用されたのかについても検討します。また、ディスカッサントの先生方との議論も通じ、仮設の文化全般について射程を広げその意味や機能について考えていきます。

日 時2019年3月15日(金)14時30分〜17時30分(14時開場)
講演者京谷啓徳氏 (九州大学大学院人文科学研究院 准教授)
場 所九州大学伊都キャンパスイースト2号館1階D105講義室
ウェブサイトhttp://commons.kyushu-u.ac.jp/collaborative/events/event_2.html
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