九大の知と社会をつなぐー九州大学地域連携推進室

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第69回「光の可能性に迫る!〜色と光とエネルギー〜」開催レポート

第69回サイエンスカフェ@ふくおかを開催いたしました!

サイエンスカフェ 第69回のテーマは
「光の可能性に迫る!」〜色と光とエネルギー〜
3次元よりも高次の空間についてわかりやすく教えていただきました!

第69回ポスター

今回もBIZCOLIさんの素敵な空間をお借りしての開催となりました!

今回も大変多くの方にお越しいただきました。

今回の講師は、
九州大学カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所
高橋 幸奈 准教授 です!

愛知県岡崎市出身。中学生の頃に化学者になりたいと思い立ち、高校生の頃は地元の分子研などの一般公開に通って思いを育む。東京大学工学部応用化学科、同大学院工学系研究科応用化学専攻にて、光触媒などの研究を行い、同生産技術研究所特任助教、九州大学大学院工学研究院応用化学部門助教、現職では光機能性無機ナノ粒子などの研究に取り組む。他人の評価や自分自身の思い込みで可能性を制限せずに、自分軸でおもしろい!と感じる気持ちに忠実に生きることを目指していたら、多趣味な変人と評される現在に至る。

左から、高橋幸奈 准教授、吉岡瑞樹 准教授

第一部

第一部では光に関する基本的な性質と高橋先生の研究に関するプラズモンの特性などについて分かりやすくお話ししていただきました!

  • 光は粒子と波の性質を持っており、波長に応じたエネルギーを持っている。
    光には様々な性質がありますが、それらの性質は粒子のような振る舞いを示すものや波のような振る舞いを示すものの両方があります。光の波としての性質である波長の長さによって、光のエネルギーが決まります。また、波長によって光の示す色も変わるので、色の違いはエネルギーの違いを示すとも言えるそうです。
  • プラズモンを用いて効率的に光のエネルギーを吸収する。
    高橋先生の研究されているプラズモンとは「プラズマを量子化したもの」です。少し難しいですが、量子化とは粒子的な性質に注目するということだそうです。金・銀・銅などを微粒子化したものにはプラズモンの性質を持っており、光のエネルギーを吸収して、それぞれの物質特有の色を出すそうです。この微粒子の種類や形状によって、何色の光(どんなエネルギーの光)を吸収しやすくなるのかなどを調べることが先生の研究だそうです。

高橋先生が持ってこられた金の微粒子が入った溶液、赤色が鮮やかに現れていますね。

  • 様々なことに役に立つ可能性がある。
    プラズモンは先ほどの説明の通り、狙ったエネルギーの光を集めることができるので、太陽光発電の効率を上げることができる可能性があったり、発光材料や光触媒などの光を使った技術全般に役立つ可能性があるそうです。

第二部

第二部でも大変多くの方に参加していただき、色や光に関する多くの質問がされていました!
「プラズモンはいつ見つかったのですか。」
「微粒子の大きさは吸収する色に関係ありますか。」
など、プラズモンや光に関する多くの質問がされていました!

第70回 サイエンスカフェは、

 「プロセス技術に迫る!」

九州大学大学院システム情報科学研究院 鎌滝 晋礼 助教を講師にお迎えして、ナノテクノロジーを利用した医療技術の研究についてお話ししていただきます。

2019年10月25日(金) 19:00〜21:00
BIZCOLI 交流ラウンジにてお待ちしております!!

(川島)

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