九大の知と社会をつなぐー九州大学地域連携推進室

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グローバリゼーションの行方とローカリティーの再生 ーポスト・コロナ社会を語るー

 人社系協働研究・教育コモンズのシンポジウム第5弾企画「グローバリゼーションの行方とローカリティーの再生 ―ポスト・コロナ社会を語る―」を開催いたします。皆さまご参加いただきますよう、お願いいたします。

 グローバリゼーションの時代は今後も持続するのか否か。持続するとすればどのような在り方が望ましいのか。新型コロナウイルスが文字どおりグローバルに拡大する中、今、私たちが唐突に向き合っている現実は、一時的であるにせよ、人やモノの移動が制限され、国や県などの境界がつよい制度として機能する社会への逆行現象として映じます。日本における自制自粛の呼びかけと実践が、公権力の行使と同等の効果を発揮している点も注目されるところです。一方、教育や経済活動の現場では、遠隔授業や在宅勤務が急速に一般化し、オンライン環境を活用した社会生活が認容され、今後、日常化していく可能性が問われています。情報化の分野ではグローバリゼーションがさらに浸透する契機となっています。

 九大人社系コモンズでは、1)超スマート社会、2)持続可能な開発目標(SDGs)と循環型経済、3)アジアに開かれた九州、4)人社系学問の形成史という四つの観点を研究活動の指針としています。現在進行中の現実は、私たちの協働研究の観点とも深く関係し、さまざまな分析と議論を喚起しています。ポスト・コロナ社会を見据えるとき、持続可能なグローバリゼーションの時代では、個々人が身を置く場や地域と結びついたローカリティーが保全され、重視される必要が生まれています。

 このシンポジウムでは、ポスト・コロナ社会におけるグローバリゼーションとローカリティーとの関係性を中心に、公権力と社会との関係、新しい社会生活の様態についても、広く参加者で議論します。是非とも、皆さまの積極的な参加をお待ちしています。

日 時2020年8月24日(月) 13:30~17:00
パネリスト 今里悟之(九州大学人文科学研究院) 
Edward Vickers(九州大学人間環境学研究院) ※Vickers氏のみ英語による発表(質疑は日本語)
成原慧(九州大学法学研究院) 
池下研一郎(九州大学経済学研究院)
司 会井手誠之輔(九州大学人文科学研究院)
潮﨑智美(九州大学経済学研究院)
開催報告http://commons.kyushu-u.ac.jp/collaborative/events/event_5.html
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