九大の知と社会をつなぐー九州大学地域連携推進室

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国境の島々のダイナミズム

 10月7日に人社系協働研究・教育コモンズの第6回シンポジウム「国境の島々のダイナミズム」を開催いたします。皆さまご参加いただきますよう、お願いいたします。

 日本は古来より九州・沖縄の島々を通じてアジアとの交流を進めてきました。戦後の国境線の画定によりこうした交流は停滞したものの、21世紀に入るとアジア諸国の経済成長に伴い、隣国から直接これらの島々を訪れる人が急増しました。また、国連海洋法条約の成立や中国の海洋進出に伴い、海洋政策の「拠点」としての国境の島々に対する関心も高まっています。他方で、2019年の「ボイコット・ジャパン」運動により対馬を訪れる韓国人が激減したり、今年に入って新型コロナウイルスの流行によりインバウンド客が激減するなど、国際情勢の変化は国境の島々に様々な影響を及ぼしています。

 このような国境の島々が有するダイナミズムをどのように捉えるのか。本シンポジウムでは、国境の島々が抱える問題点や将来的な可能性について、人文社会系の多角的な視点から考えていきます。それぞれの島の有する歴史的・文化的な背景も踏まえつつ、現在そして未来社会の「島」の在り方を議論します。

日 時2020年 10月 7日(水) 13:00~17:00
講演者●「国境の島々のダイナミズム」
高木彰彦氏(九州大学 名誉教授)
●「境界地域としての中世対馬」 
松尾大輝氏(九州大学人文科学府 歴史空間論専攻 日本史学専修 博士後期課程)

●「仏教文物からみた対馬の境界」 
大澤信氏(九州国立博物館 研究員)
討論者木村政伸(基幹教育院/人間環境学府 教授)
嶋田暁文(法学研究院 教授)
北澤満 (経済学研究院 准教授)
司 会井手誠之輔(人文科学研究院 教授)
国分航士(人文科学研究院 講師)
開催報告http://commons.kyushu-u.ac.jp/collaborative/events/event_6.html
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