外国語学習は、タイタニックがぶつかったような氷山に例えられます。単語や文法がわかっていても、誤解を招いたり衝突が起きたりします。言語を支えている思考パターン、価値観等は水面下にあって、無意識的なものが多いからです。それらは、目には見えません。時にはまったく言語で表すこともできません。そのような知識を暗黙知と言います。本レクチャーでは、日本語・英語・中国語の例を挙げて対照しながら、外国語を学習する時によくぶつかる問題について説明します。特に、言語と文化の関係、および文化の差異によるコミュニケーション/言語習得の困難などについて、議論を交えて話を進めます。