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第103回サイエンスカフェ@ふくおか「引き算の化学、金属イオンを触媒に!?」~科学技術で木造家屋や放置竹林を資源に変えることができる?~
2024.11.01レポートサイエンスカフェ@ふくおか
2024年10月25日(金)8月に台風の影響で延期となっておりました、第103回となるサイエンスカフェ@ふくおかを開催しました!
今回も大盛況!!BIZCOLIさんの落ち着いた素敵な空間をお借りし、小学生から大人までたくさんの方々にご参加いただきました!

≪講師のご紹介≫
松本 崇弘 准教授 九州大学 工学研究院 応用化学部門
石川県小松市出身。農家の祖父と九谷焼作家の父を持つ。
時間がゆっくり流れる田舎育ち。戦国時代と美術館と映画が好き。
加賀百万石の前田家のお膝元から黒田家のお膝元への移住は
黒田官兵衛ファンとして感慨深いものを感じています。
元々は純粋な学理追求の基礎化学が好きでしたが、
不惑の年に、社会に貢献できる化学をやりたいと思い研究分野を大きく変更。
最近は、開発した反応の社会実装に向けて異分野の方々との意見交換を楽しんでいます。
今回は「引き算の化学、金属イオンを触媒に!?」~科学技術で木造家屋や放置竹林を資源に変えることができる?~ と題してお話いただきました!
【第一部】
ファシリテータベテランの岸村先生からわかりやすい今回の説明があり、松本先生にバトンタッチするかたちでスタート!
息のあった流れが素晴らしいです☆


松本先生のお話は、研究の内容に触れながらの自己紹介から始まり、このまま研究の話に進むかと思いきや、松本先生のルーツに迫るプライベートなお話を挟み、一気に先生の世界に引き込まれます。
ご参加いただいた方の中には、高校生もいらっしゃり、研究職という進路についてのアドバイスも含めながらお話いただきました。


スライドでご説明いただきながら、金属、銅、硫酸、錯体!?という専門的な言葉が増えていきますが、専門知識がなくても聞いているとなんとなく繋がりが見えてくるのがサイエンスカフェの不思議なところです。
『夏が暑い』と感じたことがきっかけ!?で研究テーマを変更するという決断に!小さな気づきがきっかけで研究テーマ変更とは!!
お話から先生が研究を楽しみながら過ごしてこられたことが伝わってきました。


研究のお話が深くなっていき、現在の環境に関わる各国の取り組みや現状のお話に。なるぼど!そうなのか~と勉強になるお話。
松本先生は技術開発で特許を申請されているそうで、実用化されるには企業との関連も必要。
事業化、社会実装するのが現在の目標!と語っておられました。
常に先を見ながら今できる努力をされている・・・研究者って凄いと感じました。



参加者の方々の疑問、質問に答えながらお話は進みます。
専門的な知識があっての質問も、全く前知識のない方の質問も、それぞれの質問を肯定的に受け止め、わかりやすく回答していただきました。
【第二部】
輪になっての座談会。小学生から社会人まで、沢山の質問が飛び交い、他の参加者の質問を聞いて自分も気になることが!と次々に挙手が!時間が足りないと感じる程の盛り上がりでした!



今回から終了時間が早まったこともあり、限られた時間の中でしたが、興味深いお話を聞くことができました!
松本先生、貴重なお時間、お話をありがとうございました!
次回の「サイエンスカフェ@ふくおか」のお知らせ
次回は、11月20日(水)19時よりBIZCOLIさんの交流ラウンジにて対面で開催されます。
九州大学病院救命救急センター長である赤星朋比古教授が登壇する第105回サイエンスカフェ@ふくおかは、
未来社会デザイン統括本部のシンクタンクユニットと医療・健康ユニットが連携して企画したものです。
皆様のご参加をお待ちしております!