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Qst Lounge#3「地球環境変動と食料生産」開催レポート

2024.11.27レポートK@ITO

11月22日(金)に「いとLab+」内にある九大伊都 蔦屋書店様のアートラウンジにて、第3回目となるQst Loungeを開催しました。

Qst Lounge(キューストラウンジ)とは?

九州大学社会連携推進室 科学コミュニケーション推進グループ(Q-STRING) が主催する「一般の方と研究者の語らいの場」です。どなたでもお気軽にご参加いただけます!

Q-STRINGは、九州大学の科学コミュニケーションの活性化を目的に2020年4 月に設置されたグループで、若手教員を中心とした部局横断的なメンバーで構成されています。
本学が掲げる「Kyushu University VISION 2030」の柱の一つである「社会共創」のビジョンのもと、サイエンスカフェをはじめとした様々な活動に取り組み、科学コミュニケーションの実践と場づくりを支援しています。

今回は、講師に本学農学研究院応用化学部門 石橋 勇志 教授 をお迎えし開催!
ファシリテータの松坂先生の穏やかな口調と石橋先生の優しい声のトーン。
既に癒しを感じつつ、Qst Lounge#3のスタートとなりました!

子供や学生向けのお話を…と思っていらした石橋先生。
来てみると年齢層が高めだったので若干の戸惑いが…(笑)とのご挨拶。
どんどん質問してください!とウェルカムモード全開です!

今回のテーマは「地球環境変動と食料生産」
令和の米騒動という、私たちの生活に関する身近な問題を科学者視点で捉えたお話。
それだけで興味深い!早く聞きたい!と思いながら、始まりの話題から引き込まれていく石橋先生ワールド!

地球温暖化などで環境変動が激しくなると年々安定が難しくなってくるのが農業。
どんな世界状況であっても食料を確保する。生産を安定させることが研究者の使命。と先生は仰っていました。
穏やかな口調ですが、先生の研究に対する熱意が伝わるお言葉だと感じました。

なぜ日本の農業自給率は高くならないのか??
研究者が「100%を目指す!」というと、他の産業関係で「じゃあ車の輸出が…」等の問題が発生するという…。
日本という国がどのようにして成り立っているのか。そんな規模で考えることなのだな…と素人でも感じる大きな問題。
現状では、産業との兼ね合いで、農業自給率100%にはならない現状。
そんな兼ね合いがあるということに、ご参加の皆様もうなずく回数が多い場面でした。

”令和の米騒動”の解説・裏話のような内容で面白く勉強になるお話!
「へぇ~!」「ほぉ~!!」という声が多々聞こえる場面でした。この内容は参加した方々のみぞ知る…。 

質問がたくさん飛び交い、皆さん思い思いの疑問を先生に投げていただき、先生から答えが飛んでくる!
というキャッチボールが今回はとても多く見られました。
通りすがりの学生さんも興味を持って飛び入り参加してくださり、運営側も話に聞き入り思わず質問してしまう程!
とても面白く有意義な時間が流れます。

農家の方も参加して頂いており、農家目線のお話しや質問も加わりました!
Qst Loungeならではの、近い距離感でディスカッションが出来る場を肌で感じる今回でした。
先生は素人の質問にも、プロの質問にも納得のお答えを返してくだり、先生の知識、研究内容の凄さを感じる場面が多々ありました。
最後には笑いを誘う場面もあり、和やかに会はお開きとなりました。

まだまだ先生から聞きたいことがある!時間が足りない~!!と思う今回。
石橋先生、大変お忙しい中ご登壇いただき、貴重なお時間をありがとうございました!!

今回も飛び込み参加を含め、多くの方々にご参加いただきました!誠にありがとうございます。
今後も、参加いただいた方のアンケートなどをもとに Qst Lounge を皆さまの身近に感じられる空間にしていきたいと思います。

次回の Qst Lounge の開催は未定となっております。
開催が決まりましたら、こちらの社会連携推進室HPにてお知らせいたします。

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