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第114回サイエンスカフェ@ふくおか「環境DNAから過去の人々の謎に迫る!」~遺跡の土壌や古人骨の歯石から当時のDNAが明らかに~
2026.06.05レポートサイエンスカフェ@ふくおか
2026年5月22日(金)第114回となるサイエンスカフェ@ふくおかを開催しました!
今回の内容は遺跡の土壌から検出されたDNAをもとに過去の人々の謎に迫る!
BIZCOLIの素敵な空間で開催いたしました。
DNAから過去の人々のことを知る…
そんなことが可能になっている現代。今回は、九州大学 比較社会文化研究院の澤藤りかい先生をお迎えし、古代DNAや環境DNAを用いた研究の最前線についてお話しいただきました。


■ 講師 ■
澤藤 りかい 講師
◈ 九州大学 比較社会文化研究院 環境変動部⾨
東京都出身。
沖縄、神奈川、デンマークと転々と移動して福岡にやってきました。
古代分子(DNAやタンパク質)で過去の人々の進化や生活を調べています。
趣味は茶道(表千家)と博物館巡り。
週末は時々南インドカレーを作ります。
◆第一部
ファシリテータは九州大学基幹教育院の吉岡瑞樹先生。
澤藤先生が研究されている分野は、生物考古学と自然人類学。冒頭では澤藤先生から、「生物考古学」「自然人類学」という分野についての問いかけがありました。
先生の経歴をご紹介いただく中で、自然人類学とは何か?ということに触れ、先生が抱いた興味に私達も引き込まれるようにお話に入っていきます。



自然人類学とは、生物としての「ヒト」を研究する学問であり、現代に生きる人々を対象とする研究だけでなく、遺跡から発見された人骨や遺物を調べる研究も含まれます。澤藤先生は、後者を専門とされています。
遺跡の土壌や出土物から検出されるDNAをもとに、過去の人々の生活や環境を読み解く――そのスケールの大きな研究に、参加者の皆さんもぐっと引き込まれている様子でした。小・中・高校生から大人まで、幅広い世代の方々にご参加いただき、会場は終始和やかな雰囲気に包まれていました。
DNAの配列は生物ごとに異なるため、分析することで「どの生物のDNAか」を特定することができます。また、100年以上前の生物以外から得られるDNAは「古代DNA」と呼ばれ、たとえば古人骨や歯などから抽出されます。
近年、この古代DNAの解析は大きく進展しています。1984年に、絶滅動物のはく製からDNAを抽出し解析することに成功した研究があり、これが分野の発展のきっかけとなりました。分解が進んだDNAを読み解く技術は、現在も進化を続けています。



さて、今回のテーマにもある環境DNAとは!?
その名のとおり、環境サンプルから得られたDNA解析のことを言います。水や土壌。最近では空気からもDNAが得られるということがわかっているそうです!
永久凍土の中の空気などは、この環境サンプルに該当するのではないでしょうか?地下のものすごく深くを掘って採取した土も同様に、現代とは違う何かを秘めていそうですね。一体何が発見されるのか?!
こういった環境サンプルからDNAを抽出してどういうものが得られるかということを調べる研究が増えており、特に日本は環境DNAの分野には強いのだそうです。



DNAの話に耳を傾けていると、どこか非現実的にも感じられますが、それは確かに存在する科学です。私たちが生まれる前の世界を、DNAという手がかりから知ることができる――その魅力と可能性に、多くの参加者が引き込まれていました。
あっという間に第一部は終了のお時間となりました。
◆第二部
第二部は、席の配置を変えての座談会形式で行いました。
通常は第一部終了後に退出される方もいらっしゃいますが、今回は多くの方がそのまま参加され、会場いっぱいに輪が広がりました。参加者それぞれの視点から、素朴な疑問から専門的な質問まで幅広く投げかけられ、終始にぎやかな時間となりました。
澤藤先生にとっても、とても刺激的な時間だったそうです。


今回のテーマは、専門性の高い内容でありながら、興味を持つ方の多い分野であることが感じられる回となりました。「もっと知りたい」と感じた方も多かったのではないでしょうか。
澤藤先生、貴重なお時間とお話をありがとうございました。
また、ご参加いただいた皆さま、そして遠方からお越しくださった皆さまに、心より御礼申し上げます。

次回のサイエンスカフェ@ふくおかは
7月17日㈮ 19:00~の開催となります。
開催の1か月前頃に、こちらのホ-ムページにてお知らせいたします!どうそお楽しみに♪
